「長い距離を歩くのが辛い…」——最近、そう思うことが増えていませんか。
階段の前で少し立ち止まる。友人に誘われた外出を断る。
周りの歩くスピードについていけず、いつの間にか外出が不安になっている。
できないことが増えているのではなく、「念のため」「無理しないほうが」と少しずつ自分に言い聞かせながら、行動の範囲が狭くなっていく。
それが、膝の痛みのつらさだと思います。
手術を考える前に、一度だけ読んでもらえますか。
変形性膝関節症とはどんな状態か
変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減ることで、骨同士が直接当たったり、炎症を起こしたりする状態です。日本では推定1000万人以上が罹患しているとされ、特に中高年の女性に多く見られます。
症状としては、
- 歩き始めに膝がズキっと痛む
- 階段の上り下りがつらい
- 長時間歩くと痛みが強くなる
- 正座や和式トイレが難しい
- 膝に水が溜まる
こうした症状が徐々に進んでいくため、「年だから仕方ない」「これ以上悪くならないように」と、少しずつ行動を制限していく方が多いです。
膝に水が溜まるとはどういうことか——抜いても繰り返す理由
「膝に水が溜まって、病院で抜いてもらった。でも、また溜まった」
こういうお話をよく聞きます。
膝に溜まる「水」とは、関節液が過剰に分泌された状態です。関節内で炎症が起きると、体はその炎症を鎮めようとして関節液を増やします。水を抜くと一時的に楽になりますが、炎症の原因がそのままであれば、また水が作られます。
「抜いても繰り返す」のは、水が問題なのではなく、水を作り出している炎症の原因に届いていないからです。
では、なぜ炎症が続くのでしょうか。
軟骨だけが原因ではない——膝を痛めている筋肉の話
整形外科でX線を撮ると、「軟骨がすり減っていますね」と言われることがあります。それは事実です。
ただ、ここで見落とされやすいことがあります。

膝関節の周囲には、大腿四頭筋(太ももの前面)、ハムストリングス(太ももの裏面)、腓腹筋(ふくらはぎ)など、膝を支える複数の筋肉があります。これらの筋肉が過剰に緊張すると、膝関節を上下から締め付けるような力が加わります。
その圧迫が、軟骨のすり減りを加速させ、炎症を起こしやすくします。
レントゲンに映るのは骨の状態だけです。筋肉の緊張はX線には映りません。「軟骨がすり減っている」と言われたとしても、今感じている痛みの多くが筋肉から来ているケースは、実は少なくないのです。
北京堂浅野式鍼灸が膝痛に届く理由
横浜まのあ鍼灸院では、北京堂浅野式の鍼灸で膝痛にアプローチしています。
この治療スタイルの特徴は2つです。
ひとつは触診。実際に指で筋肉を押しながら、どこが硬くなっているか、どこを押したときに痛みが出るかを確認します。「膝が痛い」と言っても、その原因となっている筋肉の場所は人によって異なります。感覚や経験だけに頼らず、手で確かめてから鍼を入れる場所を決めます。
もうひとつは深刺し。大腿四頭筋や腓腹筋の深部に届かせるために、鍼をしっかり刺します。表面をなでるような鍼では、本当に緊張している筋肉には届きません。
鍼が正しく届いたとき、「ズシーン」という独特の感覚が体の中で起きます。これを得気(とっき)と呼びます。「あ、そこです」と思わず声が出る方も多くいらっしゃいます。この感覚が、筋肉に届いた証拠です。
施術後の正直な経過——2〜3日の筋肉痛のあとにくるもの
深部の筋肉に鍼が届くため、施術後2〜3日は筋肉痛のような感覚が出ることがあります。
「悪化したのでは?」と不安になる方もいらっしゃいますが、そうではありません。長い間固まっていた筋肉に血流が戻り、筋肉が動き始めているサインです。
その筋肉痛が落ち着いた頃に、「なんか膝が軽い」「階段が少し楽になった」という変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
一回で劇的に変わるとは言いません。ただ、回数を重ねるごとに、少しずつ体が変わっていく感覚を積み重ねていただけると思っています。
こんな方に来てほしい
- 変形性膝関節症と診断されたが、できれば手術は避けたい
- 膝に水が溜まって、抜いても繰り返している
- 階段や長時間の歩行がつらくなってきた
- 湿布や痛み止めで日常をしのいでいる
- 「年だから仕方ない」と言われたが、納得できていない
手術を勧められたとしても、その前に筋肉へのアプローチを試してみることはできます。鍼灸は手術を否定するものではありませんが、「その前に試せることがある」ということは知っておいていただきたいと思っています。
「長時間歩くことが困難になった」——そう感じた日のことを、書き始めに書きました。
できることが減っていくのではなく、まだ取り戻せるものがある。そう思えるきっかけになれたら、この記事を書いた意味があります。
一度、ご相談ください。
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