「また、か」と思ったことはないでしょうか。
朝、ベッドから起き上がろうとした瞬間。椅子から立ち上がったとき。あるいは、少し歩いただけのとき。お尻から足にかけて走る痛みとしびれが、「また来た」と感じさせる。
何度も病院へ行き、レントゲンも撮りました。
「椎間板ヘルニアですね」「脊柱管狭窄症ですね」と言われて、薬をもらい、湿布を貼り、安静にして。そのたびに少し楽になって…、でも何週間か経つとまた同じ痛みが戻ってくる。
もしかしたら、「これはもう治らないものとして付き合っていくしかない」と、半ば諦めかけている方もいるかもしれません。
ここで一つ、聞いてみたいことがあります。
その治療、「どこ」に対して行っていますか?
坐骨神経痛が改善しない——見落とされていること
坐骨神経痛の多くは、画像検査で「神経が圧迫されている」という診断がつきます。確かにその通りで、MRIで確認できる構造的な問題はあります。
ただ、実際の臨床でよく見かけるのは、「神経が圧迫されている場所」だけを治療しても、「痛みが繰り返す」というケースです。
なぜか。
筋肉が見落とされているからです。
坐骨神経は、臀部の深部にある梨状筋(りじょうきん)をはじめ、複数の筋肉の間を走っています。これらの筋肉が、長年の使いすぎや姿勢の習慣によって深く固まってしまうと、神経を持続的に圧迫し続けます。

画像には「骨の形」や「椎間板の状態」は写ります。しかし、筋肉の深部の緊張は写りません。
だから「骨や椎間板の問題」は指摘されても、「筋肉の問題」は見落とされることが多い。そして、神経の圧迫を生み出している根本の筋肉が放置されたまま、症状を抑える治療だけが続いていきます。
痛みが繰り返すのは、体が弱いからでも、治りにくい体質だからでもありません。治療している「場所」がずれているだけかもしれない。そう考えると、何かが変わってきませんか。
「どこを治療するか」が変わると、何が起きるか
横浜まのあ鍼灸院では、北京堂浅野式鍼灸という手法で施術を行っています。
まず最初にすることは、触診です。
臀部や腰、太ももの裏側——坐骨神経の走行に沿って、実際に指で押さえながら確認していきます。「ここですか?」「ここは?」と確認しながら、押さえたときに強く反応する筋肉を特定していく。その反応こそが、「治療すべき場所」の証拠です。
見つかった場所に、鍼を刺します。深く。
坐骨神経痛に関わる筋肉は、体の表面近くではなく深部にあります。梨状筋、中臀筋、大腿二頭筋の起始部——これらは皮膚から3〜5センチ以上の深さにある筋肉です。表面だけを刺激しても、届きません。
深く入れた鍼が筋肉の芯に届いたとき、「ズシーン」という独特の響きが生まれます。これを得気(とっき)といいます。
痛みというより、「奥に何かが届いた感じ」「電気が走るような感覚」と表現される方が多いです。この感覚が確認できたとき、「治療できた」と判断します。
ツボや経絡を使った治療とは、根本的に異なるアプローチです。筋肉を直接触って探し、深く届かせる——それだけのことを、丁寧に繰り返していきます。
治療後に痛みが再発?
施術を受けた翌日から2〜3日、筋肉痛のような鈍い痛みが出ることがあります。
深部の固まった筋肉が、鍼によって一気に緩もうとする反応です。慌てなくて大丈夫です。多くの方は、その筋肉痛が落ち着いたあとに「あ、なんか違う」「軽くなった気がする」と感じられます。
初回から大きく変わる方もいれば、数回重ねて変化を感じる方もいます。一人ひとり、筋肉の固まり方も深さも違うので、経過はさまざまです。
「どこを治療するか」が正しければ、体は必ず反応します。
こんな方に鍼治療を受けて欲しい
- 整形外科やペインクリニックで治療を続けているが、なかなか変化を感じない
- ブロック注射で一時的に楽になるが、また戻る
- MRIで「ヘルニアがある」と言われたが、手術はしたくない
- 何年も坐骨神経痛と付き合っていて、もう諦めかけている
一つでも当てはまるなら、治療している「場所」を見直す余地があるかもしれません。
最後に
記事の冒頭で「また、か」という感覚について書きました。
あの「また」は、痛みが戻ってきた、という事実だけではないかもしれません。
「まだ、根本に届いていない」というサインだったかも。
神経を圧迫している筋肉の深部に、まだ届いていない——ただそれだけのことです。届けば、変わります。
横浜まのあ鍼灸院は、みなとみらい線・元町中華街駅から徒歩2分の場所にあります。長い間改善しなかった坐骨神経痛を、一度違う角度から見てみたい方のご来院をお待ちしています。
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