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旅行も、買い物も、行ける場所がどんどん減っていく|脊柱管狭窄症、手術を決める前に知ってほしいこと【横浜・元町中華街】

2026 6/16
症状別コラム
脊柱菅狭窄症の男性

少し歩いては、立ち止まる。また少し歩いて、また休む。

以前は何でもなかった駅までの道が、今は「途中で座れるベンチはどこか」を数えながら歩く道になっていませんか。

旅行のパンフレットを見ても、「どうせ歩けないから」と、そっと閉じる。気になっていたお店も、「あそこは歩く距離が長いから」とあきらめる。

脊柱管狭窄症と付き合っていると、痛みやしびれそのもの以上に、「行ける場所が一つ、また一つと減っていくこと」が、じわじわとこたえてくるのではないでしょうか。

そして整形外科では、こう言われたかもしれません。「これ以上ひどくなるなら、手術ですね」と。

でも、手術を決めてしまう前に、知っておいてほしいことがあります。

目次

その足のしびれ、「背骨が狭いから」だけが原因でしょうか

脊柱管狭窄症と診断されると、レントゲンやMRIで「ここが狭くなっています」と説明されます。確かに、画像の上では背骨の中の神経の通り道が狭くなっている。それは事実です。

ただ、ここで立ち止まって考えてほしいことがあります。画像に写った狭窄が、今あなたを苦しめている足のしびれや痛みの「すべての原因」なのでしょうか。

実は、同じくらい狭窄があっても、まったく症状の出ない方もいます。逆に、狭窄はそれほどでもないのに、つらいしびれに悩む方もいます。画像の狭さと、つらさの大きさは、必ずしも一致しないのです。

ということは——狭窄以外にも、しびれや痛みを生み出している場所があるのかもしれない。そう考えてみる余地があります。

手術を勧められても、まだ間に合う段階かもしれません

脊柱管狭窄症の代表的な症状に、間欠性跛行(かんけつせいはこう)があります。少し歩くと足がしびれたり痛んだりして歩けなくなり、少し休むとまた歩ける、というあのつらい症状です。

間欠跛行について

確かに、進行して足の力が入らなくなったり、排尿・排便にトラブルが出てきたりする場合は、手術が必要なこともあります。そこは正直にお伝えしておきます。

けれど、「歩くとしびれる」「腰から足にかけてだるい」という段階であれば、まだ手術以外に試せることが残っていることが少なくありません。手術はいつでも選べます。だからこそ、その前に確かめておきたい場所があるのです。

見落とされやすいのは、お尻と腰の“深部の筋肉”

私が脊柱管狭窄症の方を診るとき、必ず確かめるのが、お尻と腰の奥にある筋肉のかたさです。

中殿筋(ちゅうでんきん)、梨状筋(りじょうきん)、腸腰筋(ちょうようきん)、腰の奥の多裂筋(たれつきん)——これらの深い筋肉がガチガチに縮こまっていると、その近くを通る神経を締めつけて、お尻から足にかけてのしびれや痛みを生み出すことがあります。狭窄による症状と、とてもよく似た形で。

そしてこの深部の筋肉は、表面をマッサージしても、ストレッチをしても、なかなか届きません。だからこそ「いろいろ試したけれど変わらなかった」となりやすいのです。

横浜まのあ鍼灸院では、まず実際に手で触れて、押したときに足に響く場所、本人が「まさにそこ」と感じる場所を探します。原因は画像ではなく、触診で確かめる。ここを大切にしています。

北京堂浅野式の鍼が、その深さに届く理由

そうして見つけた深部の筋肉に、当院では北京堂浅野式の鍼でアプローチします。

経絡やツボをなぞる鍼ではありません。かたく縮んだ筋肉そのものに向けて、必要な深さ——お尻や腰では数センチの深さまで——鍼を届かせていきます。

鍼が筋肉に届くと、「ズシーン」と響く感覚があります。これは得気(とっき)と呼ばれるもので、狙った場所にきちんと届いたサインです。

治療のあと2〜3日は筋肉痛のような重だるさが出ることがあります。けれどそれは、長く縮んでいた筋肉がようやくゆるみ始めた反応です。その筋肉痛が抜けたころ、「あれ、いつもより歩ける」と感じていただけることが少なくありません。凝り固まりが、筋肉痛を通って、スッキリへと変わっていく。そういうプロセスです。

元気なシニア

「歩ける距離」は、また伸ばしていけるかもしれません

旅行も、買い物も、「足が持たないから」と一つずつあきらめてきた——その毎日を、当たり前だと思わないでください。

行ける場所が減っていったのなら、また一つずつ、増やしていくこともできるはずです。駅まで休まず歩けた。気になっていたお店に入れた。中華街を、もう一度ゆっくり歩けた。そんな小さな「できた」を、また積み重ねていくために。

脊柱管狭窄症で手術を勧められて迷っているなら、その前に一度、深部の筋肉という見落とされた場所を確かめてみませんか。横浜・元町中華街の横浜まのあ鍼灸院で、あなたの「歩ける距離」を、もう一度一緒に伸ばしていけたらと思います。

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